まず始めに、投資で損をする人の割合を知っていますか?
この答えは諸説ありますが、約70%〜80%の人が損をすると言われています。
なぜこんなにも多くの人が損をしてしまうのでしょうか?
目次
投資の失敗とは?
そもそも投資の失敗とはなんでしょうか?
すでに話をしたように、トータルで損をしてしまうこと、これは当然失敗です。
正確には、損をしたことで投資から離れてしまった時点で投資は失敗です。
失敗はこれだけではありません。
もしあなたが精神的にやられてしまい、同じく投資の世界から離れざるを得なくなってしまったら、仮にトータルで得をしていても投資は失敗したと言えるでしょう。
ではこれらが起こる原因はどんなものが挙げられるのでしょうか。
失敗する原因
目標がない
目標がない人は、失敗しやすいと言えるでしょう。
目標期間・目標額はリスクの取り方に直結するからです。
ゆっくり増やせばいいはずの人が無駄なリスクを背負うのは自ら失敗しにいくようなものですし、そういった人は売買の判断が曖昧になります。
自分がどの程度お金を増やしたいのか、そのためには何が適しているのか、よく考えた上で適切な投資をしましょう。
資金管理・リスク管理ができていない
投資において、資金管理・リスク管理は非常に重要です。
自分がその銘柄にどの程度お金を回すかは、自分の資金やリスクの度合いと相談しなければなりません。
値動きの大きさが普通であっても、資金を多く回せばそれだけリスクは上がります。
生活費に手を出すといったことも論外です。
しっかり自分の資金と相談をした上で投資をしましょう!
一括投資している
上の内容と被りますが、必ず分散投資を心掛けましょう。
どれだけ儲かると思っても、慣れないうちに一括投資をするのは自殺行為です。
例えば米国だけに投資をするよりは世界全体に投資をしたほうが、万が一米国が失速しても致命的な損失は回避できます。
もちろん、分散投資をすればその分リターンは減りますが、リスクを抑えられるだけでなく多くの経験値も得ることができます!
一括投資は、熟練した上で、勝負時に限って行うようにしましょう。
ルールが曖昧・感情で投資している
投資において、感情は非常に厄介であり失敗する原因になります。
これの影響を抑えるには、自分のルールを明確にしてそれを守ることが重要です。
銘柄を決めるとき、損切りをするとき、利益を確定するとき等、あらゆる場面で感情に影響を受けますが、自分のルールを必ず守り、逆指値注文なども利用してできる限り感情を排除できれば、成功する確率も自ずと上がってくるでしょう!
一攫千金を狙っている
一攫千金を狙った人は大半が失敗します。
わかりやすい例がFXや仮想通貨でしょう。
もちろんうまくいっている人はいますが、その裏で大損している人もいるということを忘れてはいけません。
そして、大損した場合元本が一気になくなるため、最悪即撤退を余儀なくされます。
あらゆる分析を重ねた上で一攫千金を狙うならまだしも、直感での一攫千金を狙うのは絶対にやめましょう。
勉強・情報収集・検証不足
これは短期投資にも長期投資にも言えます。
短期投資の場合、チャートの勉強や検証が不十分な状態で行う投資はただのギャンブル・ゼロサムゲームであるため、手数料などによって最終的に損が残るということを覚えておきましょう。
長期投資の場合は、情報収集・分析が足りていなかった場合、最悪倒産して大損することも考えられます。
その企業だけでなく、業界全体や情勢もしっかり加味して投資をするようにしましょう。
投資法が自分に合っていない
これは特に短期投資に言えることだと思います。
ストレスに弱かったり、チャートの分析が苦手だったりする人は、損失を被ったり精神的に参ってしまたりする可能性が高いです。
自分の性格や環境に合わせて投資スタイルは選びましょう!
感情で投資をするとなんでいけないの?
感情で投資をしてはいけないと書きましたが、なぜ投資に感情を持ち込んではいけないのでしょうか。
詳しく見てみましょう。
損切りができない
感情を持ち込んだ場合の最も大きな影響として、損切りができないということが挙げられます。
損をしてしまっている場合、誰しもがそれを取り戻したいもの。
そこで、再び値上がりすることを期待して損切りをしなかった場合、さらに損が膨らんでしまうことはよくあります。
そして時間が経った後に諦めて損切りしますが、その時に残るのは大きな損失です。
ここで、「同じ回数利益を出せば良いではないか」と思った人もいると思います。
では、そのような考えで最終的に利益が出るのでしょうか?
損失と同じ幅だけ利益が出せるのでしょうか?
答えはノーです。
利益を確定する際には、さらなる利益への期待と今の利益を確保したいという2つの感情が発生します。
これらの心理によって、適切なタイミングで利益を確定させるのは非常に困難になってしまい、結果的に損失が利益を上回ってしまうのです。
こういった理由から、投資に感情を持ち込んではならないのです。
行動経済学的には…
損切りの場面で発生する心理は主に2つあります。
1つ目は損失回避、2つ目はサンクコストの過大視です。
まず、人は得をすることより損することを極端に嫌う傾向があります。
これが損失回避であり、損切りの際に影響を与えます。
次に、人は投資をしたという努力や労力をもったいないと感じ、少しでも元を取ろうとします。
これがサンクコスト(埋没費用・投下した費用)の過大視です。
損切りができず、ナンピン(株価が下がった時に投資額を増やして平均単価を低くする手法)をしてしまう原因ですが、損をする原因になるので注意しましょう!
まとめ〜失敗しないようにするには?〜
投資で失敗しないようにするには、まず失敗の原因を排除することが重要です。
それができた上で初めて土俵に立てると思いましょう!
ただし、最近はつみたてNISAやロボアドバイザーなど、比較的簡単に投資を始められるような仕組みやサービスがあります。
知識はないけど少しずつ増やしたいという方は、そういったものを利用してみてはいかがでしょうか!