分配金について基本のキホンからしっかり解説!

「投資信託の分配金って複雑でわからない…」分配金という言葉は聞いたことがあるけど、仕組みを知らないという方も多いと思います。

今回の記事で分配金について理解し、ファンドを選ぶ際にしっかり吟味できるようになります!

はじめに

投資信託には、分配金という制度があります。運用で純資産が増えると、その上昇した分が利益となります。その一部又は全部が分配金として投資家に支払われます。

分配金と配当金の違いって?

分配金と混同しやすいものとして、株式の配当金があります。
初めにそれぞれについて解説します!
まず、株式の配当金とは、お金を出してくれた人に利益の一部を還元する仕組みです。

株式の配当金のように、投資信託には分配金があります。
投資信託の分配金は、正式には「収益分配金」といい、名前の通り稼いだ収益を分け合うお金のことです。分配金は、株式の配当金や値上がり益などから支払われるものです。

では、分配金と配当金の違いはどのようなものでしょうか。
どちらも似たようなものですが、株式の配当金は、投資信託の分配金の一部だと言えます。
下の図のように分配金は、株式の配当金や値上がり益などからできています。

分配金の種類とその仕組み

分配金は、普通分配金と特別分配金の2種類があります。仕組みや税金の制度も大きく異なるので、詳しく解説していきます!

普通分配金

普通分配金は、運用によって得られた利益を投資家に支払うお金です。
得られた利益というのは元本を上回った部分を指します。
普通分配金は、「利益」として課税の対象になります。

特別分配金

特別分配金は、利益ではなく元本から投資家に支払われるものです。
特別分配金は、個別元本から払い戻されるものなので、運用資金が減少するということになります。また、特別分配金は「利益」ではないので非課税となります。

分配金のあり・なしとは?

では、「分配金のあり・なし」とはどういうことなのでしょうか?

「分配金のあり・なし」とは、「分配金を受け取るか」「分配金を再投資するか」の選択のことです。

「分配金あり」、つまり分配金を受け取ることにした場合は、投資信託ごとに定められている決算日に支払われます。

「分配金なし」にした場合は、自動的に分配金が再投資されます。

では、「分配金と受け取る」とした場合、普通分配金と特別分配金についてどのように考えたら良いのでしょうか。普通分配金と特別分配金は、「分配金の内訳」と考えていただくとわかりやすいでしょう。

分配金の支払われ方については3つケースがあります。

①分配金の全てが普通分配金になる場合

②分配金の一部が元本の払戻しとなる場合

③分配金のすべてが元本払戻となる場合

普通分配金と特別分配金は、これらは私たち自身(投資家)が選択するものではありません。
「分配金を受け取る」とした場合に、分配金の内訳がこの3つのパターンに分類されるということです。このパターンがなぜ大切かというと、分配金に対して課税されるか、非課税になるかという違いがあるからです。

「分配金あり」を選択した場合は、これらに注意する必要があります!

さいごに

今回のテーマは分配金についてでした!
少々複雑な分配金ですが、投資信託を始める際に重要となってきます。投資信託を始める前にじっくり考えるようにしましょう!