この記事では、「PayPayポイント運用って何?詳しく知りたい」「PayPayポイント運用を利用しているけど、もっとポイントを増やしたい!」そんな疑問やニーズにお答えするため、「PayPayポイント運用(ボーナス)とは何か」「PayPayポイント運用でもっとポイントを増やす方法」などを解説していきます。
PayPayのボーナス運用は3つのコースから運用方法を選択できますが、ポイント残高が少ない場合、大きな効果は得づらいのが実情です。
しかし「なるべくポイントをたくさん増やしたい」と考えている方も多いでしょう。
PayPayのボーナス運用の仕組みや、運用のコツを知ることで少しでもPayPayポイント増加に繋がればと思います。
目次
PayPayボーナス運用(ボーナス)とは?その仕組みを解説!
「PayPayポイント運用」とは、PayPayポイントを運用してポイントを増やすことができるサービスです。PayPayポイントとは、PayPay利用時にもらえるポイントのことです。PayPay証券が提供するサービスの一つでPayPayボーナス運用者は500万人を突破(2021年12月3日時点)している。
また実際の資産運用は米国株式のETF(上場投資信託)で行うため、簡易的な投資体験にもなります。
PayPayポイント運用の仕組み
PayPayポイント運用ではPayPayポイント1円分から資産運用に利用できます。
PayPayのアプリから簡単に資産運用を始められますが、資産運用で増減するのは現金ではなくポイントになります。しかし、PayPayは利用できる店舗やサービスが多いため、現金と同程度の価値があるといっても過言ではありません。
PayPayは2022年1月27日開始の新しい運用コース「テクノロジーコース」を利用できるようになりました。
ここではPayPayのポイント運用で選べる3つのコースと、運用で得た利益にかかる税金についてもお伝えします。
PayPayポイントの運用コースは3種類
PayPayボーナス運用での資産運用は3つのコースから選べます。
短期投資向けの「チャレンジコース」と「テクノロジーコース」、そして長期投資向けの「スタンダードコース」の2種類です。
①チャレンジコース
チャレンジコースで運用する銘柄は「DIREXION S&P 500 3X(SPXL)」です。
米国S&P500の指数に連動する銘柄で、さらにレバレッジが3倍となっています。
レバレッジ3倍とは、実際の値動き×3倍の損益変動となります。
たとえば米国S&P500の指数が5%上昇すると、3倍の15%の値動きと同じ損益となります。
逆に▼5%値下がりした場合は、3倍の▼15%の値動きと同じ損失です。
利益、損失ともに通常の3倍となりますので、ハイリスク・ハイリターンの銘柄です。
短期取引で大きな利益を狙いたい方は、このチャレンジコースがおすすめです。
②テクノロジーコース
テクノロジーコースは2022年1月27日からスタートしたばかりのコースで、投資銘柄は「インべスコQQQ(QQQ)」になります。
ナスダック市場に上場しているアメリカのベンチャー企業100社に分散投資可能であり、具体的な投資先はアップル・マイクロソフト・アマゾン・メタ(旧フェイスブック)・テスラなど、その他テック系企業です。
③スタンダードコース
スタンダードコースで運用する銘柄は「SPDR S&P500 ETF(SPY)」です。
こちらも米国S&P500の指数に連動する銘柄で、値動き=損益(レバレッジなし)です。
チャレンジコースよりも価格変動が小さいため長期運用に適しています。
利益が出ても50万円までは非課税
PayPayポイント運用で得られた利益には税金が課せられますが、50万円までであれば非課税です。
たとえばPayPayポイント運用して1,000円の利益を得た場合、本来であればその利益に対して税金がかかりますが、ポイントなどによる利益は一時所得に分類されるため、50万円までは特別控除が適用されます。
なおPayPayポイントは現金化できないため、利益額はすべてポイントでの受け取りです。
PayPayポイント運用3つのメリット
PayPayポイント運用のメリットは下記の3つです。
- アプリで始められるので口座開設不要、手数料も無料!
- 1円からでも運用を始められる
- いつでも残高を引き出せる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット①:アプリで始められるので口座開設不要。しかも手数料も無料!
PayPayボーナスでは口座開設が不要であり、手数料は無料です。
株式投資など資産運用を始める場合、証券会社にて口座開設する必要があり、口座開設には住所・氏名・生年月日・携帯番号・身分証明書などの必要事項を申請する必要があります。
一方でPayPayボーナス運用は、PayPayを利用している方であればアプリから申し込みが可能です。
そのため上記のような手続きは、いっさい不要ですので手軽に始められます。
また通常の株式投資では、銘柄を売買するための取引手数料や資金を入出金するための振込手数料が必要となりますが、PayPayボーナス運用ではポイントでの資産運用となるため手数料は全て無料です。
メリット②:1円からでも資産運用を始められる
PayPayポイント運用では、PayPayポイントの残高が1円でもあれば資産運用を始められます。
楽天証券にも同様のサービスがありますが、最低投資額は100円から。
対してPayPayには最低投資額の制限が無いため、余ったポイントを使って手軽に始められる強みがあります。
【表1:ポイント投資の最低投資額について】
証券会社 | ポイント名称 | 最低投資額 |
PayPay証券 | PayPayポイント運用 | 1円~ |
楽天証券 | 楽天スーパーポイント | 100円~ |
SBI証券 | Tポイント | 100円~ |
メリット③:いつでも残高を引き出せる
PayPayポイント運用は、運用中であっても残高をいつでも引き出せます。
引き出し可能な時間帯は24時間365日で、しかもリアルタイムで反映されます。
証券会社の場合では、残高を引き出せる時間帯に制限があり、運用中の銘柄であれば一度売却する必要があるため引き出すまでに数日かかります(株式は3営業日)。
残高を引き出す場合、平日の営業時間帯であれば自由に引き出し可能ですが、夜間帯や土日祝日は引き出せない証券会社がほとんどです。
それに対してPayPayポイント運用であれば、いつでも使いたい時に自由に引き出せるのでとても便利です。
※ただし、後述しますがPayPayポイントの現金化はできません
PayPayポイント運用の3つのデメリット
デメリットについても押さえておきましょう。
- 元本割れの可能性がある
- 現金化ができない
- 運用コースは2種類しか選択肢がない
PayPayポイント運用をこれから始める方や、既に始めている方は確認することを推奨します。
デメリット①:元本割れの可能性がある
PayPayポイント運用の投資銘柄は米国株式のETF(上場投資信託)です。
通常の資産運用と同じく元本保証ではありませんので、相場急落時などは元本割れのリスクがあります。
PayPayポイント運用は簡単に始められるメリットはありますが、元本割れの可能性があるデメリットもよく認識しておく必要があります。
どの金融商品にも言えることですが、価格変動リスクを低減するには長期&分散投資が基本です。
デメリット②:現金化できない
PayPayポイント運用はポイントを使った資産運用であり、資産運用銘柄の価格が上昇した場合、運用しているポイントも増える仕組みです。
そのため運用中のポイントを引き出す場合は、現金でなくポイントでの受け取りとなります。
PayPayボーナス運用に投資したポイントが大きく増えても、現金ではもらえませんのでご注意下さい。
デメリット③:運用コースは3種類しか選択肢がない
PayPayボーナス運用での運用銘柄はチャレンジとスタンダード、そしてテクノロジーコースの3種類しかありません。
中でもチャレンジコースはレバレッジ3倍のハイリスク・ハイリターン銘柄であり、初心者向きとは言い難いため、もう少し選択できる銘柄数が欲しかったところです。
初心者の方や安定した収益を目指す方なら、スタンダードコースが良いでしょう。
とはいえテクノロジーコースは追加されたばかりのコースであり、今後新たなコースも追加されて選択の幅が広がる可能性もあります。
PayPayボーナス運用で上手にポイントを増やすコツ
ここまでPayPayボーナス運用のメリット・デメリットについて解説してきました、
実際にポイント運用している方にとっては、どうすればポイントを増やせるのかどうかが気になるところ。
そこでボーナス運用でポイントを増やすコツを3つお伝えします。
- 長期運用で安定した利回りを狙う
- ポイ活でPayPayポイントを集める
- 自動ポイント追加機能を活用する
それぞれ見ていきましょう。
長期運用で安定した運用利回りを目指す
PayPayボーナス運用は元本保証ではなく、相場の価格急落時などでは元本割れとなるリスクがあります。
そのため価格変動リスクを低減するには長期&分散投資が基本となります。
またPayPayボーナス運用は少額投資でもあり、短期間で大きな利益を得るのは難しいでしょう。
大きな利益を狙うには、買い物などで獲得したポイントをコツコツとPayPayボーナス運用に廻していき、長期的に安定した利回りで運用するのが基本スタンスとなります。
ポイ活でPayPayポイントを集める
PayPayボーナスは日常の買い物など様々な場面で集められます。
ポイ活①:日常の買い物は積極的にPayPayで支払う
現在、PayPayを導入している店舗は全国で344万カ所を突破しました。
新型コロナウィルスの影響もあり、現金を利用する人は少なくなり電子マネーの普及は急速に伸びています。
現金を持っていなくても、PayPayを使えばほとんどの品物が購入できる環境ですので、日常の買い物から積極的にPayPayを利用してポイントを集めましょう。
ポイ活②:PayPayのキャンペーンを積極的に利用
PayPayでは「10%~20%ポイント還元キャンペーン」を実施することがよくあります。
普段の買い物にPayPayを利用するのはもちろん、これらの期間限定キャンペーンも積極的に利用することでより多くのPayPayボーナスを獲得できます。
期間限定キャンペーンの開催時期などは、PayPayのHPなどでよく確認しておきましょう。
ポイ活③:ポイントサイトを活用する
ネットショッピングをする際にポイントサイトを利用する方も多いでしょう。
現在、多くのポイントサイトがありますが「QuickPoint」を利用すれば、より多くのPayPayボーナスを獲得できます。
またSoftBankがLINEを統合したことで、LINEポイントがPayPayボーナスに交換できるようになりました。
LINEポイントとPayPayポイントの価値は同じであり、そのままボーナス運用に移行できますので、もしLINEポイントが残っているならPayPayボーナスに交換しましょう。
自動ポイント追加機能を活用する
PayPayボーナス運用の機能には、自動ポイント追加機能があり、買い物などで獲得したポイントを自動的にPayPayボーナス運用に追加できます。
この機能を使えば毎回ポイント移行を手作業で行う手間を省略でき、一度設定しておけば、自動的にPayPayボーナス運用に移行・運用されていきます。
少しずつコツコツとポイントを貯めて、資産運用で安定的に増やしていけば数年後には想像以上のポイントが貯まっているかもしれません。
まとめ
今回はPayPayのポーナス運用について解説しました。
PayPayのボーナス運用はポイントを使用してアメリカの株式指数に投資できるので、元手ゼロで投資を経験できるサービスです。
元本保証ではないので、投資したポイントが大幅に減る可能性もありますが、現金を使用した投資ですので、初心者でも気軽に始められるでしょう。
投資に興味のある方は、PayPayのボーナス運用に挑戦してみるのをおすすめします。
また、既にポイント投資をしている方は、今回解説した方法で効率的に運用をしてみてはいかがでしょうか。
本稿は筆者の個人的な見解であり、筆者の属する組織などとは関係ありません。また、2022年1月時点での情報をもとに、わかりやすさを優先して解説していますので、細部は必ずしも厳密とは限りません。
また、本稿は特定の金融商品の取引を推奨し、勧誘するものではありません。