レオス・ひふみプラスの評価と評判を徹底分析!手数料や利回りも

今回の記事では、「レオス・ひふみプラス」を分析します。

これまでのシリーズでおすすめしたファンドは、インデックスファンドでしたが、今回はおすすめのアクティブファンドをご紹介します。

つみたてNISAでも積極的に資産を増やしていきたい人は、アクティブファンドも検討してみてはいかがでしょうか。

レオス・ひふみプラスの基本データ

概要

 ひふみプラスは、「日本を根っこから元気にする」をコンセプトに、投資家の長期的な資産形成に貢献することを目的として、主に日本の成長企業に投資をするアクティブファンドです。

正式名称レオス・ひふみプラス
運用会社レオス・キャピタルワークス
設定日2012年5月28日
運用形態アクティブファンド
投資形態ファミリーファンド
ベンチマークTOPIX
購入時手数料3.03%上限(販売会社が定める)※主要ネット証券は無料
信託財産留保額なし
信託報酬1.078%
実質コスト1.256%
純資産総額4,373.41億円
ひふみ投信シリーズ合計純資産総額6,567億円
分配金実績なし
つみたてNISAでの取扱い対象
ポイント還元等SBI証券ポイント還元年率:0.10%
楽天証券ポイント還元年率:0.048%
松井証券現金還元年率:0.055%
(2021年2月末時点)

ファンドの特色

 アクティブファンドはインデックスファンドと比べ、信託報酬が高いと思うかもしれませんが、アクティブファンドでは、ファンドの投資哲学と運用成績を評価することが重要です。

ひふみファンドは、投資家の長期的な資産形成に貢献し、円貨での信託財産の長期的な成長を図ることを目的にしています。
ひふみファンドは、マザーファンドを通じて国内外の株式に投資することで積極運用しています

 特色としては以下の3つのポイントがあります。

国内外の上場株式を主要な投資対象とし、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期的に投資する。

 国内外の長期的な経済循環や経済構造の変化、経済の発展段階等を総合的に考慮し、適切な市場を選びます。
定性・定量の両方面から徹底的な調査・分析を行い、業種や企業規模にとらわれず、長期的な将来価値に対してその時点での市場価値が割安と考えられる銘柄に長期的に選別投資(選別買いともいい、基準や企業業績、成長性を分析して今後株価が上昇しそうな銘柄を選んで買うこと)をしています。

 定量調査では、財務指標や株価指標等の数値から判断します。
 定性調査では、経営方針や戦略など数値に表れない部分で判断します。

 ⇒これらの調査の結果を判断し投資しています。

株式の組入比率は変化する。

 状況に応じて株式の組入比率を変化させています。
例えば、組入銘柄の株価が割高と判断したときは、利益確定や下落リスク回避のために保有株式を一部売却する場合があり、市場価値が割安と考えられる銘柄がない場合は、買付を行わずに好転するのを待つ場合があります。

これらは一例のため、常に状況に応じた変化をしていると覚えておきましょう

運用はファミリーファンド方式により、マザーファンドを通じて行う。

 ファミリーファンド方式をとり、ベビーファンドのひふみプラスの資金を、実質的な運用を行うひふみ投信マザーファンドに投資することで、株式市場に投資しています。

投資対象 

 では、より詳しくひふみプラスを見ていきましょう。

ひふみプラスは、TOPIXをベンチマークに、日本の成長株式に投資しています
組入れ銘柄数は266銘柄と厳選された銘柄に投資していると言えます。

以下の図のような仕組みです。

(ひふみプラス:交付目論見書より)

では、資産配分比率、市場別比率を見てみましょう。

資産配分比率を見てみると以下のようになります。

(ひふみプラス:月次レポート2021年2月より)

市場別比率は以下のようになります。

(ひふみプラス:月次レポート2021年2月より)

国内株式が8割以上を占めています

また、投資先銘柄の上位10位は以下の表の通りです。

銘柄上場市場業種組入比率
1東京センチュリー東証一部その他金融業1.62%
2ソニー東証一部電気機器1.43%
3ショーボンドホールディングス東証一部建設業1.39%
4Zホールディングス東証一部情報・通信業1.30%
5あい ホールディングス東証一部卸売業1.23%
6ミライト・ホールディングス東証一部建設業1.23%
7SHIFT東証一部情報・通信業1.22%
8九電工東証一部建設業1.19%
9JTOWERマザーズ情報・通信業1.18%
10協和エクシオ東証一部建設業1.14%
(ひふみプラス:月次レポート2021年2月より)

 上位10位では、情報・通信業建設業の割合が高いですが、組入比率をみると、上位10位銘柄であっても1%代とかなり低いことがわかります。226銘柄全てにバランスよく投資していると言えます。

 最後に、このひふみプラスを運用するレオス・キャピタルワークスとはどのような会社なのか紹介します。

レオス・キャピタルワークスは、2003年に設立され、2020年にはSBIホールディングス傘下となった投資運用会社です。

ひふみ投信」「ひふみワールド」といった投資信託を運用しています。

この2つの違いは
 「ひふみ投信」は日本国内の株式を対象
 「ひふみワールド」は海外の株式を投資対象としている点です。

また、この2つの中に分類される「ひふみプラス」と「ひふみワールド+」は、銀行や証券会社でも購入できるようにしたもので、「ひふみ投信」と「ひふみワールド」と投資方針や組入銘柄に違いはありません。

さらに、iDeCoで購入できるようにしたものが「ひふみ年金」と呼ばれるもので、「ひふみ投信」「ひふみプラス」「ひふみ年金」は全く同じ銘柄に投資するため、利回りなども同じになります。

以下が一覧です。

ひふみ投信シリーズ主な銘柄販売チャネル
ひふみ投信日本の成長企業レオスキャピタル
ひふみプラスひふみ投信と同様銀行・証券会社
ひふみ年金ひふみ投信と同様確定拠出型年金制度内
ひふみワールドシリーズ主な銘柄販売チャネル
ひふみワールド海外の成長企業レオスキャピタル
ひふみワールド+ひふみワールドと同様銀行・証券会社

手数料

 このファンドの手数料を詳しく見ていきましょう。

購入時手数料3.30%(税込み)を上限に、販売会社が定めています。(ネット証券であれば無料の場合もあります)

信託報酬1.078%(税込み)です、隠れコストも含めた実質コストも、1.256%程度です。

その他信託財産留保額は無料となります

一般的なインデックスファンドと比べると、少し手数料が高いと感じる方も多いかと思います。

ですが、このひふみプラスは受益者還元型信託報酬を採用しており、ファンドの純資産総額に応じて、信託報酬率が変わります

以下の表のように信託報酬は変動します。

純資産総額信託報酬(税込み)
500億円未満の部分1.0780%
500億円以上1,000億円未満の部分0.9680%
1,000億円以上の部分0.8580%

現在の純資産総額は、4,000億円以上のため、信託報酬は低水準のものが採用されています!

運用状況

 ひふみプラスの基準価額は以下の通りです。

(ひふみプラス:月次レポート2021年2月より)

アクティブファンドの評価目安として、対象インデックスのTOPIXを上回るパフォーマンスを出すことができています。

これを見ても、優良なアクティブファンドだと言えるでしょう。

資金流出入額と純資産総額

 このファンドは、2012年設立時から、現在まで人気を集めてきたファンドです。

現在の純資産総額は4,000億円以上(2021年2月時点)純資産総額はかなり高いファンドです

2017年以降急激に人気を集めてきましたが、最近は少々減ってきているようにも見えます。

(ひふみプラス:月次レポート2021年2月より)

取扱い会社

このファンドの取り扱いを行っている主な金融機関は以下の通りで、つみたてNISA対象ファンドです。

 SBI証券・楽天証券・auカブコム証券・松井証券・マネックス証券・SMBC日興証券・岡三オンライン証券・GMOクリック証券 等

様々な金融機関で取扱いがあります。

ちなみに、ひふみ年金iDeCoで運用可能です。
 SBI証券・マネックス証券・松井証券・イオン銀行で取扱いがあります。

購入を検討する際は、口座開設をしようと思っている金融機関で取り扱いがあるか、必ず確認してください。

まとめ

 今回は、ひふみプラスを分析しました

アクティブファンドということもあり、初心者には手を出しにくいかとも思われますが、アクティブファンドの中でもつみたてNISAで購入可能な商品=金融庁のお墨付き商品とも言えます

最近はインデックスを上回る成果を常に出しており、注目すべきファンドの一つとも言えるのではないでしょうか。

個人的に、日本を中心に成長株式へ投資できるという点で社会貢献性の高いファンドだと感じます。

つみたてNISAでファンドに迷っている場合は、一度検討してみても良いのではないでしょうか。

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ミラベスト 編集部
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