「つみたてNISAの終わりっていつなんだろう?」
「20年間持ち続けるのって現実的にどうなの??」
と思っている方、そんな方にぜひ読んでいただきたい内容です。
今回は、つみたてNISA売り時はいつなのか!という多くの方が感じているであろう疑問を解消できるような記事をお届けしたいと思います。
目次
つみたてNISAのNG行動
まず、売り時はいつ!?と考える前に知っておいて欲しいことがあります。
それは、つみたてNISAでやってはいけない、避けるべき行動についてです。
つみたてNISAをやっている人、これから始める人に覚えておいていただきたいことは、
つみたてNISAは基本的に持ち続けるべきであるということです。
最長20年間、積立式で運用できるつみたてNISAですが、もし短期間でやめてしまうと「長期・分散・積立」の利点がなくなってしまいます。
ですが、長期の資産運用向きのつみたてNISAを短期間で解約してしまう人は結構多いのが現状です。
ニッセイ基礎研究所(https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=65016?site=nli)によると、2019年に世界的に株価が上昇したことも影響し、つみたてNISAで購入した商品の売却が多かったそうです。
一時的な株価の上昇に目がくらみ、長期目線ではなく、短期的な利益を求めてしまった投資家が多くいたのではないかと言えます。
何度も言いますが、つみたてNISAの性質を利用するためには長期的な運用が欠かせません。
目の前の株価に踊らされないように心構えをしておくことが大切です。
やむを得ず現金が必要になった時などを除いて、一時的な感情に流され売却してしまうパターンとしてどのような場面があるのか、次から紹介していきます。
思ったように上がらず、売却
典型的な行動としては、投資信託の基準価額の下落が続くことにより、損をしたくない想いが先行して売却を選んでしまうパターンです。
ここで思い出して欲しいこととしては、つみたてNISAはドル・コスト平均法を用いて、基準価額が下落したときは、多く買付するようになっています。
そのため、基準価額が回復した時には値上がり益がふくらみやすくなるかもしれません。
相場が暴落してしまったとしても、冷静になり判断しましょう。
含み損が出ている時点で売却
投資経験がない人は特に、損が大きくなる前に売ってしまったほうが良いのではないかと考えてしまう傾向にあります。
ですが、上記のパターンでも紹介したように、積立投資は長期で続けるほど時間分散で損をする確立も減っていきます。
安くたくさん買えるチャンスと捉え、気長に回復を待ちましょう。
予想以上にリターンが出ているので、利益確定
投資初心者の人が陥りやすいパターンとして、株価が上がり、投資信託の基準価額が上昇したため利益確定をしてしまうというものです。
急上昇した場面では、その後下落する可能性が高いと思ってしまい、不安から利確してしまう人もいます。
上昇時に利益確定をすれば、リターンを得ることはできますが、このリターンは一時的なものでしかわりません。
長期の積立で得られるリターンの方遥かに重要です。短期的な上昇にも動じない心を持ちましょう。
なんとなく解約
20年投資を続けるはしんどい、モチベーションが下がったなどの理由でなんとなく解約してしまう場合もあります。
そんな時は、何のためにつみたてNISAを始めたのか、つみたて後の豊かな人生などを想像してみたりして冷静になって考えましょう。
つみたてNISAの売り時
では、NG行動がわかったところで、つみたてNISAの売り時はどのような場面なのでしょうか。
今回は、具体的な3つのパターンを紹介します。
やむを得ず現金が必要になったとき
急遽お金が必要になったといったやむを得ない理由で売却することは仕方のないことです。
ライフイベントの中には、出産・親の介護・医療費など予期せずお金が必要になることは、多々あります。
その際は、つみたてNISAの資産をすべて売却するのではなく、必要な分だけ一部売却するのが良いと言われています。
必要になった時に相場が上昇しているとは限らないため、一括で売却するのはおススメできません。
結婚・教育費などのある程度予想のできることでお金が必要になる場合は、2~3年前に相場の状況を見ながら売却を検討していきましょう。
ただ、お金が必要になった場合と言っても、一時的な感情で欲しいものを購入したいなどでの売却にならないように、現金が必要な理由はよく考えて判断しましょう。
目標金額を達成したとき
つみたてNISA開始時に設定した目標金額に到達したときは売却を考えて良いでしょう。
目標は人それぞれですが、「250万円の利益が出たら売却する」「合計資産が1,000万円を超えたら売却する」など、具体的な目標があれば、売却のタイミングに悩むことは少なくなります。
具体的な目標数値を自分の中で明確にしてつみたてNISAを始めましょう。
資産が2倍になったとき
上記2つのパターンが一般的にオススメですが、具体的な目標を決められない場合の目安として、資産が2倍になったときが良いと言われています。
この際は、資産の半分以上を売却することで、投資元本は必ず回収することができ、残り半分を積極的に運用することもできます。
万が一うまく値上がりしなくても、元本は回収できているので、ダメージも軽減されるはずです。
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以上、3つの売却のパターンを紹介しましたが、一番の理想としては、目標金額を達成して売却することです!
ですが、目標達成したからと言って、必ず売却しろというわけではなく、まだ生活にも心にも余裕があれば、そのまま20年間持ち続けることも検討して良いと思います。
その時の家計の状況などで判断していきましょう!
つみたてNISA運用のコツ
具体的な売り時をイメージできたところで、最後につみたてNISAを運用していく際のコツを紹介します!
①自分のルールを作る
保有する投資信託の価格が下がると何となく怖くなって売ってしまおうかなと心が揺れてしまいます。
しかし、自分の中で売却の判断基準を明確にしておくと、目標までは機械的に投資をしていくのみなので、感情に動かされることもなくなります。
ルールの例としては、
投資の目的、目標金額、確認のタイミングなどを決めておくこと
投資をする目的と目標は必ず決めてから投資を始めましょう。
②投資仲間を作る
投資仲間がいると市場の情報を交換できたり、モチベーション維持にもつながります。
身近な友人や兄弟等でもいいので、投資仲間を作っておくと良いでしょう。
つみたてNISAは20年という長い年月をかけて資産を運用していく方法です。
この長期戦にどのように挑むのか、簡単には折れない覚悟を持って始めましょう。
売却のコツ
つみたてNISAを売却する時のコツを紹介します。
つみたてNISAは購入時に、ドル・コスト平均法を用いて、値上がり時、値下がり時でも一定の価格で購入できます。
この性質を売却時でも同様に利用すると、売却価格の値動きのリスクを抑えることに繋がります。
高値の時に誰しも売りたいと考えると思いますが、そのタイミングを見定めるのは難しいため、複数回に分けて売却するほうが売却価格を安定することができるのです。
「時間分散」を活用してリスクを軽減していきましょう。
ただし、目標金額に既に到達している場合であれば、一括で売却しても良いでしょう。
まとめ
今回は、つみたてNISAのNG行動から、売却のタイミングについて具体的なパターンを紹介し、つみたてNISAの売り時について解説しました。
何度も何度も言いますが、つみたてNISAは長期運用が基本です。
短期的には暴落することもあるかもしれませんが、一喜一憂することなく、コツコツを積立をしていきましょう。
ほったらかしにしておいても良いくらいの感覚で投資ができると良いのではないでしょうか。