金融商品って何があるの?その種類や違いについて学ぼう!

金融商品の種類

 金融商品は実に種類豊富です。投資信託?NISA?初心者にとっては、何が金融商品なのか分かりにくいのではないでしょうか。
今回は”投資について何もわからない”そんな方にも是非読んでいただきたい、金融商品について種類と特徴、比較のポイントをわかりやすく解説していきます!

商品比較のポイント

 まずは比較のポイントから簡単に説明します!
金融商品を選ぶ際に押さえておきたい3つのポイントがあります。

「安全性」 「収益性」 「流動性」 です。

安全性」 元本(元手)や利子の支払いが確実かどうか、大きく損をする可能性はあるか
収益性」 運用によって期待できる収益の大きさ
流動性」 必要な時にすぐに現金に換金できるか

このポイントは必ず頭にいれておきましょう!

 特に若い世代は、投資に使う資金が少ないことが考えられるため「最低投資金額」も視野に入れ、商品について考えてみましょう。

預貯金

 預貯金とは「貯金」と「預金」の総称で、一般的に金融機関にお金を預けることを言います。

特徴

 預け先の金融機関による元本保証があり、安全性は非常に高い金融商品です。(元本1,000万円とその利息までは銀行が破産しても保証されています!)

普通預金であればATMなどを通じていつでも引き出すことができるため、流動性高いです。

定期的に利子を受け取ることができますが、利子は大手の銀行の普通預金で0.001%収益性は非常に低いのも特徴。

利子で増えるスピードよりも、インフレのスピードが速いと、実質財産がどんどん減ることになります。

預貯金が財産の軸になることは間違いありませんが、今後の経済状況を考えると、利子だけで資産を増やすことは難しいため、ほかの金融商品にも資産を分配し、うまく運用する必要があります。

最低投資金額:1円~

安全性収益性流動性
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債券(国債・社債)

 債券とは、国や地方公共団体、会社が発行している借用証明書のようなものを言います。

特徴

 満期時に受け取ることができる金額や利子の金額などの条件があらかじめ決まっており、安全性は比較的高い金融商品。

定期的に利子を受け取ることもでき、必ず額面金額を受け取ることができます。

債券の発行体(国や企業)のリスクの大小によって利回りの高低が左右されるため、リスクの大きい発行体は安全性が低く、収益性が高くなり、リスクの小さい発行体は安全性が高く、収益性が低くなるのが特徴です。

例えば、先進国の債券であれば、安全性は高いですが、利子が低く、一方で途上国の債券であれば、安全性は低いですが、利子は高くなります。

最低投資金額:1万円~(個人向け国債)

安全性収益性流動性

債券は、堅実な資産運用をしていきたい人におすすめの金融商品です。

株式

 株式は、会社が活動資金を集めるために発行するもので、株式投資とは、会社の発行する株式を買い、保有・売却により収益を得ることを言います。

特徴

 株価が上がった時に生じる値上がり益(キャピタルゲイン)が特徴的で、配当金(インカムゲイン)や株主優待など+αのポイントがあり収益性の高い金融商品です。

株式は多く買われると値上がりし、多く売られると値下がりするため、株価の変動リスクが大きく、安全性は低くなります。

ですが、債券などと比べると換金しやすく流動性は比較的高いと言えます

最低投資金額:数万円~ 
株式ミニ投資(通常の株式投資の10分の1の株数で投資ができる取引):数千円~

安全性収益性流動性

ハイリスクハイリターンなので、一般的に株式のみでの資産運用はおすすめされません

投資信託

 投資信託は、資産運用の専門家が様々な金融商品を組み合わせて作っているパッケージ商品で、投資家から集めたお金を専門家が運用し、利益を投資家に分配しています。

特徴

 投資信託は、株式、債券などを組み合わせ、運用は専門家が行う金融商品で、自分で運用するのとは違い、運用手数料として信託手数料がかかります。

投資信託の種類にもよりますが、一般的に安全性は株式よりも高め、債券よりも低めで、収益性に関しては、株式よりも低め、債券よりも高めと言われています。

多くの投資信託で、換金を申し込んでから4~5営業日に支払われるため流動性は比較的高めと言えます

最低投資金額:数千円~(積立の場合500円、1000円から可能)

安全性収益性流動性

自分で運用する必要もなく、収益性も預貯金などと比べ高いため、初心者向きの金融商品です

 金は、「有事の金」といわれている実物資産ですが、厳密には金融商品ではありません。

特徴

 金投資は、資産を守る分散先として多くの投資家に活用されています。

現物のため、良くも悪くも価値が下がりにくいですが、株式や通貨などが下落した時に、金の価格は上昇しやすいと言われています。

有事の際に値が上がりやすく、長期で保有しても利息が付くわけではないため、基本的には有事待ちの状態となり、頻繁に動かすことはありません。

最低投資金額:100g約50万円 純金積立であれば、毎月1,000円程度から

安全性収益性流動性

最低投資金額がほかの金融商品と比べても高く、保有し続けるのにも管理費などがかかるため、初心者向きではありません

ある程度資産運用の経験を積んでからでも遅くはないでしょう。

外貨投資 FX

FXとは、Foreign Exchangeの略で、正式には「外国為替証拠金取引」と言います。

外国の通貨を売買して、利益を得る取引のことです。

特徴

 FXハイリスク・ハイリターンの投資と言われています。

その理由は、レバレッジ(日本語:てこ)をかけ、自己資金の何倍ものお金を動かすことができるためです。現在は最大25倍までと制限されています。

最低投資金額:1,000円単位~

安全性収益性流動性

大きなリターンが狙えるFXですが、損失も大きくなるため長期的な資産形成には向きません

また、初心者には難しいので、おススメはできません

不動産投資・REIT

土地や不動産を買い、それを人に貸してテナント料や家賃収入を得るのが不動産投資です。

REIT(リート)は、投資家からお金を集め、オフィスビルや商業施設、ホテルなどの不動産に投資する不動産投資信託のことです。

特徴

不動産投資毎月安定した家賃収入が見込め、ミドルリスク・ミドルリターンの投資。

運営管理を不動産運営会社に任せることで、自動的にお金が入ってくるようにすることも可能です。

ただ、まとまった資金が必要で、売ってからすぐ現金化できるわけではないため流動性が低く、気軽に始めることのできる投資ではありません。

最低投資金額:数百万~

安全性収益性流動性


REIT:仕組みとしては、株式同様で、証券取引所に上場しているREITを証券会社を通じて安い価格で買い、高い価格で売れれば値上がり益を期待できるため、収益性は高く流動性も高いと言えます。

REITでは、投資先の賃料収入や不動産を売買して得た利益を分配金として受け取ることができ、不動産投資に比べ、少ない金額で多くの不動産を持てるため、リスクの分散が可能です。

ただ、株式と同じく価格変動も大きいため、安全性は低いと言えるでしょう。

最低投資金額:10万円前後~

安全性収益性流動性

不動産投資やREITは少し知識が必要となるため、初心者向きではありませんが、
不動産投資は日々の価格変動に一喜一憂する必要がなく、入居者さえいれば安定した収入が得られるため、人気の高い金融商品です。

年金・保険

特徴

年金・保険は貯蓄性の高い金融商品です。

保険の種類にもよりますが、預金や債券と比較すると相対的に収益性が高く保障があるため安全性も高いと言えます

一方、途中解約や老後まで引き出せない流動性リスクがあるため、流動性は低いと言えます。

年金はおなじみのように、積み立てた分は老後に受け取ることができますが、老後まで引き出すことはできません。

また、少子高齢化の進む日本で私たちの老後に年金制度が残っているかも怪しいところです。

最低投資金額:保険・平均16,000円/月 年金・16,540円/月

安全性収益性流動性
△~〇△~〇×

まとめ

 今回は、資産形成の主な金融商品をまとめました!
実は投資の世界には今回紹介したもの以外にも商品はまだまだあります。まずは、基本を知ってから商品知識を深めていきましょう!
金融商品を選ぶ際に押さえておきたい「安全性」「収益性」「流動性」の3つのポイントをぜひ押さえておいてください。

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ミラベスト 編集部
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