つみたてNISAをやってみよう!とは思っても、「ファンドの選び方がわからない」「何が自分に合うのかわからない」という人は多いのではないでしょうか。
今回は、つみたてNISAのファンドを選ぶ際にはどのように選ぶべきなのか、ポイントを5つ厳選して紹介します!
全てを考慮する必要はありませんが、今回の記事を参考に、自分に合うファンドを選んでみてください!
つみたてNISAのおさらい
本題に入る前に、つみたてNISAについて簡単におさらいします!
つみたてNISAは、少額投資非課税制度と言いましたよね。
この制度では、年間40万円まで最大20年間、課税されることなく資産を積立で運用することができます。
このつみたてNISAで運用できる商品は、金融庁が定めた厳しい基準をクリアした投資信託、ETF等で、初心者にも始めやすく、人気の資産運用の一つです。
同じ非課税優遇制度である一般NISAよりも商品数は少ないですが、その分選びやすいのが特徴の一つです。
とは言っても、約6,000本ある商品から選ぶのは初心者には難しい!と思う方も多いと思います。
今回は、そんな投資初心者の方に選ぶ際のポイントを紹介します!
選ぶ際のポイント5選!
今回は以下5つのポイントを紹介します。
ぜひご自身でどんな目的で投資をするのか、今一度考えながら読み進めてください。
❶ 運用のスタイルで選ぶ
一つ目は、オーソドックスな選択方法で、自分の性格や目的・目標など投資スタイルに合わせて商品を選ぶことです。今回は例を3つほど紹介します。
積極的に運用して資産を増やしたい!
まずは「投資をするならどんどん資産を増やしていきたい・増やしていくためなら多少のリスクは問題ない」といった方。
この場合、『アクティブファンド』を検討することをお勧めします!
アクティブファンドは、投資のプロが独自の調査や分析から投資家の代わりに運用を行ってくれるもので、市場平均を上回る運用成果を目指しています。
平均よりも上のリターンを求めたい人はこのアクティブファンドから選んでみてはいかがでしょうか。
また、アクティブファンドよりもリターンは期待できませんが、インデックスファンドでも、株式に100%投資している商品であれば、高めのリターンを得ることはできます。
アクティブファンドには挑戦しにくいけど、少しでもリターンを狙いたい方はインデックスファンドで株式100%のものなども検討してみてはいかがでしょうか。
運用にかかるコストを節約したい!
お次は、「なるべく手数料は安く済ませたい・お金を増やしたいのに、高いコストは割に合わない」といった方。
この場合は、『インデックスファンド』の手数料の安い商品をお勧めします!
つみたてNISAで購入できる投資信託は、ノーロードと言って購入手数料はかかりません。ですが、「信託報酬」という手数料が発生します。この手数料は、投資信託によって異なりますが、インデックスファンドは基本的に低く設定されています。
銘柄では、『eMAXIS Slim』シリーズが業界最低水準の運用コストを目指して運用されているためおすすめです。また、『SBI・バンガード S&P500』もかなり低い手数料となっています。
『eMAXIS Slim』シリーズは、様々な投資対象があり、商品豊富ですのでコストが気になる方は、検討してみてはいかがでしょうか。
安定運用を目指して、国内外に幅広く投資したい!
最後に、「世界中にバランスよく投資したい・株式だけではなく、債券など幅広い資産に分散投資したい」といった方。
この場合、『バランス型』と呼ばれるファンドを選ぶことをおすすめします!
バランス型では、一本で国内外の株式、債券など幅広く投資しているので、分散投資でリスクを抑えながら運用したい方に向いています。
もちろん自分で複数の投資信託に投資して分散投資することも可能ですが、初心者には難易度が高いと思いますので、バランス型を活用するのも一つの手ではないでしょうか。
❷ リスク許容度で選ぶ
次は、自分のリスク許容度でファンドを選ぶことです。
投資の世界の”リスク”は、危険という意味ではなく、得られるリターンのブレ幅で、リスクとリターンは表裏一体の関係にあります。
例えば「ハイリスク・ハイリターン」の商品では、ブレ幅が大きくなり、一方で「ローリスク・ローリターン」の商品がブレ幅が小さくなります。
そのためリスク許容度は、自分がどの程度のリターンが欲しいのか、どの程度の損失までなら受け入れられるのかといった度合いのことを表しているとも言えます。
この度合いは年齢、収入、運用経験、投資目的など人それぞれ異なり、リスク許容度が低いのに、ハイリスク・ハイリターンを狙っていては、損失を受け入れることができなくなるので、自分の許容度を考えてみることが大切になります。
では、どのような人がリスク許容度が高く、どのような人だと低いのでしょうか。一例を紹介します!
リスク許容度が高い人
・20代、30代など年齢が若い人
・投資経験がある人
・資産が豊富な人
・収入が安定している人
リスク許容度が低い人
・50代以上など年齢が高い人
・投資経験がない人
・資産が少ない人
・収入が不安定な人
上記はあくまでも一例ですが、自分の許容度を考えてみると良いでしょう。
❸ コストで選ぶ
手数料(信託報酬)の安さで選ぶことは特に重要な観点です。
❶でも少し紹介しましたが、投資において手数料を考えることはとても重要です。
高い手数料を払っているのにリターンが少なく、資産が増えていかないと投資をしている意味がなくなってしまいます。
そして、投資信託を選ぶ際に絶対にチェックするべきポイントが、「信託報酬」です。
信託報酬は、商品を保有している期間は、毎日発生します。
ほんのわずかな差だと思っている方も、つみたてNISAで20年間運用しようと思っているなら、この信託報酬が20年間毎日発生し続けることも忘れないでください。
”塵も積もれば山となる”です。
インデックスファンドであれば、同じベンチマークのもの、投資先の国や地域が同じものがありますので、その場合はこの信託報酬の年率で判断するのも一つです。
その他のポイントも紹介!
最後に、参考までに商品選びで見てもらいたいポイント❹純資産総額 ❺騰落率を紹介します。
❹純資産総額とは、投資信託で運用している全資産の時価総額で、投資信託の規模を表すものです。
投資家が保有する口数の増減や、投資している資産の値動きによって変動し、規模そのものよりも安定的に伸びているかを判断することが重要です。
❺騰落率とは、過去の一定期間中に、「基準価額」がどれくらい値動きしたかを表したものです。
長期的に安定した運用が行えているか、他の投資信託と比べて値動きはどうなっているかを判断する材料となります。
ファンドの目星が付いたら、HPなどでこのこの2つのポイントもぜひチェックしてみてください!!
まとめ
今回は、つみたてNISAでファンドを選ぶ際に考えてもらいたいポイント5つを紹介しました!
5つ全てをクリアする必要はありませんが、ぜひファンド選びの参考にしてみてください。
ただ、つみたてNISAの対象商品は前提として金融庁の厳しい基準をクリアしたものですので、長期で運用できれば大きな損をすることはまずないと言えるでしょう。
❶運用のスタイルで選ぶ
❷リスク許容度で選ぶ
❸コストで選ぶ
❹純資産総額
❺騰落率